野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

電気羊も読んでみないとね

<映画の見方がわかる本>とはまた、えらく大きく出たもんだなオイ、と思いながら『ブレードランナーの未来世紀』を読んだ。

んで読んでみたら、うーむなるほど、そうですか参りました、という感じで。けどこんな見方、ちょっと普通の人にはできないんじゃないのかな。映画だけでなく、膨大な量の小説や詩や絵画なんかの知識集積があり、それをマスターとしたパターンマッチングができて初めて、こういう見方ができるんだと思いますけどね。
それはそれとして、映画の紹介をするのに、浜村淳もびっくり、てぐらいにストーリーをあんな事細かに、結末まで含めて説明してしまって良いのかこれ。いやまあ、良いんだろうな。やたら詳しく説明している映画って大抵は『ビデオドローム』とか『ブルーベルベット』みたいなマニアックなカルトムービーで、元がワケワカな映画だから、どれだけネタばらししたところで、結局は意味不明なことには変わりないし。『ロボコップ』とか『ターミネーター』、そして『ブレードランナー』あたりのメジャーどころは、多少手加減しているようでもある。
それにしても、この本で取り上げた映画作家ってのは揃いも揃って変態とか人格破綻者ばっかりか。
ビデオドローム』に『ブルーベルベット』、俄然興味が湧いてきたぞ。