野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ジャン=クロードもえらい迷惑でっせ

先日観た『96時間』は、続編の『96時間/リベンジ』と『96時間/レクイエム』も一緒に録画してある。
今日は2作目の『96時間/リベンジ』を観た。

タイトル通り、前作でブライアンが殺したトロポヤのマルコの父親が復讐をしようとするわけだ。
で、仕事でイスタンブールにいるブライアンを追いかけてわざわざアルバニアからマルコの親父が出てくるわけだが、まあこういう時に限ってブライアンは別れた妻および娘をイスタンブールに呼び寄せていたりするわけだな。できっちり二人とも巻き込まれる、と。
父親がちょっとばかし特殊なおっさんであるばっかりに、巻き添えを食らってまあ気の毒。と思ったけど、元はと言えばブライアンが止めるのも聞かず、娘のキムがヨーロッパにU2のライブの追っかけに行って浮かれていたから、なわけで、まあそう言う意味では自業自得、と言えなくもないか。
それにしたってブライアンはやっぱりどう見たってちょっとやり過ぎで、だからこそこういうことになるわけよね。
で今回もやりたい放題で、窃盗に器物損壊に暴行致死に暴走行為… と狼藉の限りを尽くした挙句に米国大使館に乱入(いや本当に乱入だった)しておきながら、昔のCIA関係の伝手を利用し電話一本ですべて揉み消しごまかしねじ伏せて不問に伏させる。そんなのアリかよ。
いや、そんなのアリかよ、てのは何もそこに限った話ではなく、全編これご都合主義で、いやいやそんなアホな、と呆れつつも話はどんどん進んでいく。実に面白い。
最後の方でキムの彼氏ジェイミーがまた登場して、ブライアンおよびレノーア(つまりキムの両親)に会って呑気に茶なんぞ飲んどるわけだが、恐らく次回作はジェイミーも巻き込まれて散々な目に合わされることだろう。気の毒に。