北大路ケメ子先生の新作『いやよいやよも旅のうち』が出たことを新聞広告で知り、さっそく買い求めようとするのだがAmazonでは在庫切れになっていた。
仕方がないので近所の書店へ行ってみたら、そこでも売り切れ。
何てことだ。と思って翌日近所の書店その2へ行って、やっとのことで入手した。
- 作者:北大路 公子
- 発売日: 2020/04/17
- メディア: 文庫
まあその辺についてはまた後日リカバーするとして。
パンデミックにより、出来るだけ家にいろと世界中で言われている昨今、自宅に引きこもってビール飲んでテレビで相撲を観てドラマに文句をつけて過ごし、原稿を書かなくても人柄に対して原稿料を支払われる日を夢見る、という北大路ケメ子先生こそが、我々にとって最先端のロールモデルということになるのではないか。いや、ならんか。
そんなケメ子先生を、近くは札幌市内から遠くは沖縄まで、犬ぞりとかジェットコースターとか金比羅詣りとかシュノーケリングとかのいかにもケメ子先生が嫌がりそうな企画とともに不要不急の旅に連れ出す、という編集者「元祖K嬢」の敏腕だか豪腕だかが冴え渡る。
そして、例えばレンタサイクルによる移動すら忌避するという、ケメ子先生の徹底した非アクティブぶり、そして旅先ではちゃんと早起きして朝からビールを嗜むというダメっぷりには、やはり本物は違うと感心せざるを得ない。
ちなみに「こんぴらさん」こと金刀比羅宮、以前わたくしも行ったことがあるが、あの階段は確かにキツい。特に夏場でもあったし、死ぬかと思った。うどんは美味いけどね。