世間は日曜日で休みだが、休日出勤して客先の工場でごにょごにょと作業をしなければならない、という気の毒な奴がいるので、さすがに同行まではしないが家で待機し「椅子の男」としてサポートしていた。
そんなに難しい作業ではなく楽勝で午前中で終わる、はずだったのだが、予期せぬトラブルに見舞われ、昼を過ぎ、夕方になっても終わらない。何とかこの辺で堪忍しとくんなはれ、というところまで持ってくることができた頃にはもう19時を回っていた。
今日は走りに行こうと思っていて、仮に午前中の「椅子の男」仕事がずれ込んだところでいくらなんでも15時前には終わるだろう、最近はだいぶ日も長くなってきたから楽勝だぜ、と踏んでいたのだが、思い切りアテが外れた。すっかり日が暮れちまってあんたどうすんだこれ。
多少なりとも早くに走りに行けて余裕があれば、ビールを買いに行こう、などという野望まであったというのに、そんなのは夢のまた夢。
終日快晴で、もう春かと紛うばかりに暖かい一日であったというのに、「椅子の男」として過ごす羽目になるとは。
とりあえず昨日のうちに日本酒と焼酎だけは買っておいたのは、せめてもの幸いというべきだが、心配するのは酒の補充ばかりというのもいかがなものか。
次の火曜日が休みで良かった。でないとグレまっせ正味の話。
