FacebookやらInstagramやらの広告に、京都国立近代美術館で開催中の岸田劉生展の宣伝がやたらと出てくる。
今日は休みだけども特に予定もないし、ちょいといてこましたろか、と思い立って京都へ向かった。
けっこう久しぶりに来たなあ。
考えてみると「麗子像」の現物って見たこと無いじゃないか。というか麗子像って無茶苦茶バリエーションあるのだな…
一番有名というか、たしか切手にもなっていてわたくしでも知っているのはおそらく「麗子微笑」だ。あれは東京国立博物館にあるのか。
とはいえこの展示でもいくつかの麗子がいた。麗子裸像(!)に麗子弾弦図（三味線を弾く麗子）、提灯を喜ぶ麗子、さらには二人麗子とか三人麗子ってどういうことだおい。
挙げ句の果てには、寒山拾得まで麗子化しとるやないか。
有名な麗子像はどうもおどろおどろしい雰囲気があってちょっと怖いのだが、二人麗子あたりはちょっとユルいタッチになっている。
他にも「一見四水」や「水汲み」、そして芝川照吉の肖像画、といったあたりは、どこか北斎漫画を思わせるテイストも感じられたりしてなかなかわたくしの好みだったりもする。
コロナのせいか、祝日の割にはそんなに混雑もしておらず、ゆっくりと観られてなかなか良かった。
晴れていて風もそんなにないので、散歩にはちょうど良い。
ちんたら歩いて新京極あたりまで行き、少し遅めの昼飯でも、と思って百錬へ行ってみたら満席だった。
うむう、と思って益や酒店へ行くと、こちらは臨時休業（従業員に発熱した人がいたので休業にしたのだとか）。何てこった。
そんな感じでうろうろしているうちに、完全に昼飯のタイミングを逃してしまった。もう16時だ。
こうなったらもう、浅野日本酒店だな。
ということで、軽く3種盛り。
そしてみむろ杉45ml。
さすがに45mlではあまりに心許ない。大倉で90ml。
美味いけど、空きっ腹には効くなあ。
フラフラになりながら伊勢丹で少しばかり買い物をして、JRで千里丘に帰ってきた。
阪急オアシスで晩飯の買い物をして、帰宅中に某店の前を通りかかったら、通常はまだ営業していない時間のはずなのに、もう開いているではないですか。
ついカッとなって、燗を一本つけてもらった。
媛一会、という酒らしい。初めて見た。なかなかしっかりした味だ。美味い。
という感じで、結局帰宅したのは日没後だった。なかなか思うようにはいかんもんです。
