書店で『阪急沿線怪談』なんていう安っぽい本が目にとまり、つい買ってしまった。
タイトルに「阪急沿線」とあるけど、阪急電鉄そのものはあまり関係ない。いろんな人たちから聞いた体験談(怪談)のうち、その怖い体験をした場所が阪急沿線のどこかにあるものを集めた、というだけのことだ。
怖い話を語る人たちは、いわゆる「視える」人もいれば、霊感なんぞまったく無い、という人もいる。
本気で怖い話もあれば、ちょっと不思議な話もある。
でも何となくポルターガイスト系が多い気がするかな。あと金縛りになるやつとか。
ちなみにわたくしの父は晩年に、実家で一人暮らしをしていた。その当時「天井裏を何かが走っていく音がする」だの「だれかが階段を上がって行った」だのというのでビビり倒していた。父の死後しばらくしてから、どうやら床下に野良猫(あるいはイタチ)が住み着いており、天井裏やら階段下の隙間やらを走り回っていたのだ、ということが、様々な状況証拠から結論づけられた。
かといって、これらの「怖い話」がすべて、勘違いだろうと決めつけるつもりはない。
多少は勘違いやら思い込みも含まれると思うが、やっぱり、よくわからない怖い話や不思議な話ってのは実際にあるんだろうなと思う。
阪急は関係ないけどね。