野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

事前にしっかり確認しましょう

朝日新聞の夕刊で連載されている「三谷幸喜のありふれた生活」をよく読む。1月19日の内容は、風邪で寝込んでいる奥さんに「ふわふわたまご」、茶碗蒸し、プリンなどの料理を作ってあげようと挑戦するが、いずれも作ったことがなかったので、最終的には上手く作れるもののどうしても失敗作ができてしまい、それらは仕方が無いので自分で食べた、というものだった。これを読んで、あぁそういえば自分も昔同じような事があったなあ、と思い出した。
といっても病床の妻に料理を作ってあげた、というのではない。あれは大学に入って一人暮らしを始めて間もないころ、ある夜突然「お好み焼きを作ろう」と思い立った。といってもそれまで料理などほとんどした事が無いので、正確なレシピは知らない。それでも、とにかく卵と小麦粉とキャベツをまぜて焼けば良いのだ、ということだけはわかっていたので、とりあえず作ってみた。が、失敗だった。卵と小麦粉の配合が悪いのだ。そこで作り直し。でもやっぱり何か違う。そんな調子で試行錯誤を繰り返し、それなりに納得のいくものができたころにはもう夜明け前で、卵1パックを使い切ってしまっていた… あのとき豚肉は入れていたんだろうか。もう覚えてない。何にせよ、あまり賢い人間のすることでは無い。ちゃんとレシピを調べてからやれば良かったのだ。とはいっても、今みたいに、「お好み焼き レシピ」でググってみる、なんてできたわけもないんだけど。世間ではIBMPC/ATを発表し、SunOSはあるけどSolarisは無くて、コンピュータどうしをつなぐと何かと嬉しいことがある、なんて知りもしなかった頃のこと。