野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

タワレコの罠

大阪から鳥取へ移動するにあたって、まずは前日に購入したタイヤチェーンを装着する練習をしてみた。これが予想以上に手間取り、小一時間ほども費やしてしまった。タイヤチェーンを装着していると、己の知性の不調や身体能力の欠如を誰かに糾弾されているような気分になる。まことに気の滅入る作業である。タイヤチェーンが必要になるような状況というのは、でき得る限り避けたいものである。
中国自動車道は、まあこの時期のいつもの感じ。池田から西宮北あたりまで渋滞で30分ほどかかったが、あとは順調。昨年のようにチェーン規制で高速を下りる羽目にもならず。無事に3時間ほどで鳥取に到着である。佐用あたりまでは快晴だったが、鳥取は時おりぽつぽつとみぞれ混じりの雨が降る、いつもながらの曇天で、まあそれでも豪雪をくらわなくてよかった。
ところでまったく話は変わりますが。
タワーレコードでは、店内でかけている曲のCDを、モニターに映し出している。耳に入った曲が気になれば、誰の何というCDなのかがすぐにわかるようになっているわけだ。これは実にシンプルであるが良くできた仕掛けだと思う。なぜなら、俺様は今までに何度となくこの仕掛けに引っかかっているからだ。
今回もやられてしまった。

Conatus

Conatus


「ん、ビョーク?」という感じのちょっとクセのあるボーカルが気になって調べてみたら、違うんですなあ。Zola Jesusの"Conatus"というアルバムだ。聞いたことのない名前だったが、「ポスト・ビョークとの呼び声が高い」んだそうだ。なるほどね。しかしビョークってまだ生きてるしこないだも新譜を出したばっかりなのに、「ポスト・ビョーク」なんて言ってやるなよ。
ボーカルについては、少なくともわたくしにとっては区別がつかないぐらいビョークそのまんま、という感じなのだが、サウンド的にはもっとダークな耽美系、どっちかというと初期のDead Can Danceに近いと思う。YouTubeにある"Vessel"のオフィシャルビデオをみると、だんだんコクトー・ツインズみたいにも聴こえてきたけど。まあいずれにしても、はっきり言えばわたくしにとっては思い切りストライクである。
ああまた引っ掛かってしまった、と言いながら、やはりこれがあるからタワレコ通いはやめられない。