姜さんってやっぱりクールですなあ。
「在日」を読んで、そう思った。
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/01/18
- メディア: 文庫
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いや、実は結構熱いのだけど。でも常にどこか冷めている、というか自分自身をも含めて突き放して見ている部分がある感じ。それはやはり、単純に韓国人というわけではない、でも日本人と言い切ることもできない、という微妙でかつ据わりの悪いアイデンティティと高度な知性から出てくるものなんじゃないかなという気がする。
あと、この本はいちおう姜尚中自伝、なんだと思うけど、戦後から21世紀にかけての国際関係史、という読み方をしてもなかなか味わいがあるんじゃないかと思う。
というわけで、ちょっとヘヴィだけど面白い本でした。