野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

姜サマのお話

「愛の作法」なんて、何それ姜さんの本のタイトル?と思ってしまうわけだが。

愛の作法 (朝日文庫)

愛の作法 (朝日文庫)


え、姜さんて昔は野球少年?とか、カーマニアなの?とか、いずれはハーレー?とか。とにかく、「クールな論客」という姜尚中の強固なパブリックイメージをひっくり返すような内容ばかり。そのイメージってのも、テレビの討論番組なんかで勝手に作り上げられたものに過ぎないわけだけど。
そしてついでに言うと、わたくしなんぞその討論番組すら見たことがなくて。じゃあ一体どこからそんなイメージを持つようになったんだろう。
雑誌に連載されたコラム的なものを集めていて、それぞれはとても短くて読みやすい。へえー姜さんこんなやらかい文章も書くのね、という感じで。…実は姜さんの文章にしてはちょっと柔らかすぎて、そして尻切れとんぼ感も否めなくはないのだが。でもよく読めばやっぱり姜尚中という人は、すっと一本ブレない軸を持っているのだなぁ、としみじみ思ってしまうのであった。