「愛の作法」なんて、何それ姜さんの本のタイトル?と思ってしまうわけだが。
- 作者: 姜尚中
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/08/05
- メディア: 文庫
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え、姜さんて昔は野球少年?とか、カーマニアなの?とか、いずれはハーレー?とか。とにかく、「クールな論客」という姜尚中の強固なパブリックイメージをひっくり返すような内容ばかり。そのイメージってのも、テレビの討論番組なんかで勝手に作り上げられたものに過ぎないわけだけど。
そしてついでに言うと、わたくしなんぞその討論番組すら見たことがなくて。じゃあ一体どこからそんなイメージを持つようになったんだろう。
雑誌に連載されたコラム的なものを集めていて、それぞれはとても短くて読みやすい。へえー姜さんこんなやらかい文章も書くのね、という感じで。…実は姜さんの文章にしてはちょっと柔らかすぎて、そして尻切れとんぼ感も否めなくはないのだが。でもよく読めばやっぱり姜尚中という人は、すっと一本ブレない軸を持っているのだなぁ、としみじみ思ってしまうのであった。