野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

食べ物を粗末にしてはいけません

最近どうも殺伐とした映画ばかり観ているので、たまにはもうちょっとピースフルなものでも、というわけで「しあわせのパン」でバランスを取ってみた。

しあわせのパン [DVD]

しあわせのパン [DVD]

北海道の湖のほとりにある小さな町でカフェを営む夫婦のもとに、なんだかちょっとワケありな人々が訪れてはあれこれと、というのが洞爺湖の四季折々を交えて描かれる、ちょっと連作小説のような映画。なのだけど、何だかちょっとシュール、というかあまりリアリティがあるとは思えない感じ。いやまあこういう映画に関しては、そんなことを言うのは野暮ってもんで、いやー美味しそうんなパンだなー、とそういうところを見なければいけませんね。4人でパンを食べるのに、まず半分に切っておきながら、なぜさらに半分に切って4つに分けないのだ、とちょっとモヤっとしてもいけない。そこは後で水縞くんが説明してくれるし。
にしても、冬編で登場した老夫婦、パンが嫌いというからわざわざ水縞くんが吹雪の中で米を調達してきて炊いたのに、「豆のパンが美味しそう」なんて言ってそっちばっかり食べて、あのご飯の立場はどうなるんだオイ、とその辺がどうにも気になって。あと未久ちゃんとパパも、ぐずぐず言ってないでさっさとかぼちゃのポタージュスープ飲めよ、冷めてしまうぜ、とかね。ほったらかしのスープを下げようとしたら「子供がまだ食ってる途中でしょうが!」とパパが抗議したら、それはまた別の話。
ちなみに昼間に「空飛ぶ広報室」のドラマを観ていたのだけど、その後にこの映画を観たら、秋編で出てくる未久ちゃんのママ(離婚して出て行った)って、鷺坂室長のワイフ(霧島れいか)、またあんたかいな!って言われても困るわなあ。