野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

これまたどえらいことをしてはりますなぁ

Spotifyでさらにマイルスを聴いてみる。エレクトリック期はわりと聴いているつもりだが、実は名盤と言われる"Get Up With It"を聴いたことがなかったのだな。

ゲット・アップ・ウィズ・イット

ゲット・アップ・ウィズ・イット

1曲めの"He Loved Him Madly"がなんだかぐじゃぐじゃっとしてて、しかも30分を超える曲で、これがまたあまり取っ付きが良いとは言えず、ほんともうどうしてこういうことするのかね。ジャケットも六角形のメガネかけたマイルスがメンチ切ってるどアップてちょっと、よほど好きでないとなかなか手を出しにくいと思いますぜこれ。
で2曲めの"Maiysha"で急に聴きやすくなる。最近ロバート・グラスパーがやってたんで、この曲は知ってた。で思ったんだけども、これってDCPRGの"S"にそっくり。いやもちろんDCPRGの方がパクったんだろうけど(パクった言うな)。ロバート・グラスパー版を聴いた時は気づかなかったのよな。たぶんギターの音とキーボードの歪み具合、かな。
全体にやっぱりDCPRGっぽいかな、と思ってると"Red China Blues"ではけっこう本気のブルーズやってたりして、うわぁ、なんて。もうあれこれごった煮なんだけどとにかくスゴい(そして長い。まあ2枚組だし)。いやもうほんと勘弁してください。