野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ワイン、梅酒、そして日本酒。

台風21号により、登山ルートにあれこれ不具合が出ているてな話を聞いてしばらく自粛していた山登り、今回のターゲットは葛城山だ。
朝8:30に近鉄御所駅集合、それから8:40発のバスに乗ってロープウェイ乗り場へ。ここから登山開始だ。序盤でそんなに大したことないかな、と思った途端にけっこうえげつない階段状のルートが続き、かなり口数が少なくなる。最初はちょっと寒いな、と思っていたが汗がぼとぼと落ちる。山頂まで200m、と書かれたポイントで、近いけれどもキツいルートとぐねぐねで長いけれどもユルいルートに分かれており、迷わずユルいルートを選択。こっちは楽勝だ。ほどなくして山頂へ到達。所要時間2時間とされているルートだが、1時間半ほどで着いてしまった。当たり前だが上の方へ行くほど寒いので、あまりゆっくり休憩する気になれなかった、というのが大きいな。
遠くに大阪湾が見える。

そしてこちらは奈良。

11時にならないと開かない山頂付近の食堂に10時50分ぐらいに押し入り、早い昼食としてけつねうろんを食す。いやー沁みますなあ。
下りは、距離は短いがキツいルートを取った。登りでこっちを選ばなくて良かった、とつくづく思う。しかし脚に来るのは登りより下りだな。ちょっと膝が痛い。などと思っていたら階段で脚を踏み外して捻挫した。くっそー。
そんなこともありながら、無事にロープウェイ乗り場まで下山。さて、オリジナルの計画ではすべて電車ならびにバスでの移動だったのだが、参加者のM夫妻が寝坊したとのことで、車で来ていた。上手いことに総勢5名のパーティが全員乗れる。というわけでここからは車で、近くの「かもきみの湯」へ。露天風呂が充実しており、とろっとしたお湯でなかなか結構でございました。
実はここからが本命の、河内ワイン館。

車で移動だと、楽ですなあ。
ぶどう畑と蔵を見学させてもらい、これでもかというくらいに試飲もして。

そもそもなんでワイン造りが始まったのかというと、昭和9年室戸台風で食用のぶどうがほとんど落ちてしまい、売り物にならなくなった。捨ててしまうのも惜しいのでそれを絞ってワインにした、というのが最初なんだそうで。だからかれこれ80年以上もやっとるわけですな。その一方で、ワイナリーと言いつつ妙に梅酒が充実していたりする。これにもまた訳があって、ワインを作り始めたのは良いけど、そもそも当時ワインを飲む人なんてほとんどいないわけで、ワイン事業はそうとう厳しかったらしい。で、売れ残ったワインをどうするかというと、こいつをさらに蒸留し樽で熟成させてブランデーにする。けれども、そのままで売り物になるようなものではなく、これで梅酒(梅は和歌山の南高梅を使用)を作ったのだそうだ。ワインが売れない時にでも梅酒はよく売れ、河内ワインをずっと支えてくれた看板商品、ということであるらしい。こんな話を聞きつつあれこれ試飲もしたら、そりゃあれこれ買ってみたくなりますわな。で、長考の末にスパークリングワイン1本と梅酒1本。リュックに突っ込んで運べるのはこの辺が限界ですよ…
期待以上にワイナリーを満喫した後、車でびゃーっと大阪へ戻る。いやー車楽チンだわー。運転手なので河内ワイナリーで試飲できなかったM氏は気の毒で仕方ないけど。
そんな(どんな?)わけで大阪に戻って最後は、福島で打ち上げ(?)。炭と日本酒 仁、だって。

めっちゃええですな、この店。

まあとにかく、あれこれ飲んだわけですよ。
そんなこんなで帰宅したのはもう23時半を回るくらいだったか。いやあ、長い一日でござった。