先週は「火宅の人」を読んだわけですが、それは実はこの「壇」を読むための伏線だったりします。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
この本は、壇一雄夫人のヨソ子さんが一人称で語るという形でのノンフィクションになってます。それは斬新それで斬新なんでしょうが、ただ「本当にヨソ子さんが思った事」と「沢木さんが考えた事」が区別されずに(当然)書かれているわけで、これはいったいどっちなんだろう、とか、本当にヨソ子さんはこんな風に感じたんだろうか、とかそういう事が妙に気になりましたね。
それはそれとして、「火宅の人」にも出てくる、「娘のふみ」ですが、この本の後半になってから「ふみがTVに出るのでどうのこうの」というような記述があり、そこでやっと「あっ 壇ふみ」と気づきました。遅いっちゅうねん。そういやうちのおばあちゃんは壇ふみがキライで、NHKの「連想ゲーム」を見ては、「この女は好かん」って文句言ってたなぁ。