今度は「ローマ人の物語〈22〉危機と克服(中) (新潮文庫)」を読みました。この巻の主役はヴェスパシアヌス帝ですが、それ以外にローマ帝国の辺境あたりでの騒動についてもかなり多くのページを割いて述べられています。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/09
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
特に最近、「Win-Winの解決法」なんていう言葉を目にしたりする事も多いわけですが、ティベリウスやカリグラあたりの時代からの、ローマ帝国とユダヤ人の確執なんていうのを読むにつけ、ある種の人たちに対しては、そういうのが絶対に成り立たないんじゃないかと思って暗澹たる気分になったりしますね。そういや今日もヨルダンで同時爆弾テロがあったようで(これはアルカイダらしいけど)。
今までユダヤの歴史なんてほとんど知らなかったので、この本を読んで「へぇー」でしたね。気の毒な民族であるなあと思う一方、まったくたまらん連中だなというのも正直な感想です。