野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

やっぱりモノラルだった

 11/3は文化の日、国民の祝日で休みでした。そのおかげで11/5は土曜日なのに仕事です。ケタくそ悪いので、6時過ぎぐらいでさっさと仕事を切り上げて、帰りました。いや、正確には帰ってなくて難波のタワーレコードに寄り道しました。例によってあれこれと物色したわけですが、なんとショパンのピアノ曲集、CD10枚組ボックス1,590円というのを見つけてしまいました。安っ!そういえば以前、同じメーカのピアソラ10枚組も買いましたな。あれは1,460円だったかな。どうもこういう激安盤には弱くて。まぁそれは良いとして、実はベロフの演奏によるドビュッシーのピアノ曲集3枚組とどっちにしようかと相当悩みました。ドビュッシーが好きなわりには、なぜかうちにはまとまったCDが全然無い(ちょこっと1曲だけ入ったようなやつなら何枚かあるけど)ので、やはりドビュッシー、とも思ったりもしました。ですが、ショパンの方は、ルービンシュタイン、ホロヴィッツミケランジェリコルトーなど有名なショパン弾きたちによる演奏が色々と入っていたので、結局そっちにしてしまいました。ショパンの曲は好きですが、演奏者によってそんなに差は無いと今まで思ってました。なので色々と聴き比べてみるのも面白いかと。ちなみに普段聴いてるのはアシュケナージのショパンピアノ曲集なので、一応僕にとってはこれがスタンダードということになります。で、何枚かざっと聴いてみました。まず、このCDのルービンシュタインって、なんか妙に素朴というか、ちょっと垢抜けない感じでした。こんなんだったかな?ルービンシュタインだけは、実家にショパン全集みたいなCDがあったから、それを借りパクしてよく聴いてましたが、なんかちょっと違うような…。アシュケナージの演奏が、洗練されてるけど下手するとちょっとキザな感じすら受けます。あと、コルトーは、「なんかショパンっぽく無い」という印象。ミケランジェリも、なんだか妙に「硬い」感じで、これもちょっと違うなあ、と思いました。なんででしょう?ホロヴィッツは、結構好きな感じです。なんというか、甘さ控えめで、気品があります。ちょっとエラそうな感じもするけど。ずいぶん古い録音も多く、ピアノ自体も相当ボロいんじゃないかと思わせるような部分もあります。ルービンシュタインのノクターンなんかはそんな雰囲気です。まーなんだかんだ言ってけっこう面白いですね。なんと言っても10枚ありますから、もうしばらく楽しめそうです。