野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

人より力持ちだから

アファナシエフによるブラームスの間奏曲集は意外と良かった(「意外と」とか言うな)。

だったら次はショパンで行っとく?ということになる。
このマズルカ集もApple Musicでは聴けないのでCDを買った。

全49曲のマズルカの中から、短調の曲ばかり13曲(いや20番と29番は長調だな)を選んでいるあたりが、やはりどうにも変態じみているのだが、演奏がこれまた意外とエレガントで、どことなく憂いを含んだ感じで、ええ?一体どうしたん?と突っ込んでみたくなる。ベートーヴェンピアノソナタでやってた、あのおどろおどろしい感じはどこ行ったん?と。
でもアレかな、ルービンシュタインと一曲ずつ聴き比べてみると、やっぱりところどころおかしなタメとか妙な間があったりするような。
それでも何となくルービンシュタインが素朴に、アファナシエフの方が洗練された感じに聞こえてしまうのがまた不思議。
ちなみにマズルカってのはポーランドの民族舞踊に基づいて作曲されたものらしいけど、こんなんで踊れるのだろうか?そんなの風大左衛門(『いなかっぺ大将』ね)ぐらいじゃないのかな。