野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

JavaScriptについて考える(だからどうした編)

結局のところ、昨日は何が言いたかったのか。
長い間JavaScriptは不当に貶められてきたのではないだろうか。少なくとも僕は、JavaScriptを使ったページなんてクソみたいなもんだとずっと思っていた。実際、わざわざJavaScriptを使ってやってる事といえば、せいぜいブルダウンメニューを実現するぐらいのことならまだ気が利いてるほうで、ステータスバーに文字列を流してみたり、ひどいのになると、マウスカーソルの後ろに金魚のフンみたいなテキストがぞろぞろ付いてくる、なんていう代物まであったんだから。その割には色々とセキュリティ上の問題なんかも指摘されたりしていて、JavaScriptを使うメリットなんてあんまり無いと思っていた。WebブラウザはJavaScriptをオフに設定して使っていた人も結構多いんじゃないだろうか。
だけど、DOMとかダイナミックHTMLとかいうものを知るにつけ、少しづつ、「これは、結構おもしろいかも」と思い始めた。コンテンツを動的に変更できることの意義、それはまさに最近Ajaxがもてはやされたりしている理由と同じだけど、ページ全体をロードせずに表示を更新できるということにすごく魅力を感じた。
そして最近JavaScriptはどんどん進化してきて、本格的なOOPLになっている。たぶん言語仕様は変わってないだろうから「進化」というのは適当ではないかもしれないけど。要は本格的なOOPLっぽく拡張できるようにするためのライブラリが開発されたりしてるということだから。だけどそうやって拡張できるようになってるということは、もとの設計の筋が良いんだろうなきっと。
考えてみれば、もともとハイパーテキストとかWebブラウザなんていうのは、リッチテキストの閲覧をクロスプラットフォームで実現すること、というのが目的だったはず。その目的に対しては、明らかにJavaScriptなんて邪道、というか必要の無いものだろう。だけど、ブラウザ上でできること、ていうのを色々と考えてみると、やっぱり単に画像も埋め込める書式付きテキストの閲覧だけで満足してしまうのはもったいない感じがしたんだろうな。今やブラウザは本来の目的であるところの各種コンテンツの閲覧だけでは飽き足らず、ちょっとしたアプリケーションを実行するためのプラットフォーム、いわゆるところのリッチクライアントになってしまってるわけだ。それを可能にしたのがJavaScriptっちゅうわけだね。



こんな、多分あちこちで言いふるされているだろうことを、わざわざ書かなくても良いのになあ。でもたまには多少マジメっぽいことを書いてもバチは当たらんだろうよ。何もオチは無いよ、悪いけど。