野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

でやっぱり参拝するつもりですか

自民党の次期総裁=内閣総理大臣と目されるあのヒトの本、「美しい国へ (文春新書)」。よく売れてるらしい。

美しい国へ (文春新書)

美しい国へ (文春新書)


この時期にこんな本を出すっていうのは、きっと数ヶ月後に首相になった時のことを考えての伏線みたいなものなんだろう。いきなり新書で出すっていうのがミソだよな。内容はまあ、どこまで本当なのかあるいは嘘なのかはわからないし、完全に丸め込まれて良いのか、ていう部分はあるけど、それでも、首相となる人が「私はこんなことを考えてますよ」っていうのを、われわれ一般庶民にもわかるようなかたちで本にして出すっていうのは、それなりに意味のあることだと思う。
コイズミ首相だって、最初はとにかくワンフレーズに強烈なメッセージを込めて発信し、それが多くの国民に支持されてきたわけだけど、実はその中身ってよくわからない。たぶんワンフレーズを、ぞれぞれが自分の都合の良いように解釈したから、あれだけの支持率があったんじゃないか。だけど、具体的な結果とみんなが勝手に期待してたり思ってたりしてたのとはだんだんとずれた部分も見えてきて、あれ?と思い始めてるんじゃないだろうか。
コイズミさんが、靖国や自衛隊や日米安保や戦後教育や、その他諸々について、どういう風に考えているのか、そしてどういう立場なのか、ていうことはあんまりみんな知らないんじゃないか?少なくとも僕はよく知らない。新聞記事やニュースに首相談話みたいな断片が出てくるけど、あれじゃあやっぱりわからんでしょう。講演とか論文なんかで詳しく説明はしてるんだろうけど、そんなもん普通は見ないもの。あれだけ中国やら韓国との関係をこじれさせながら、どうして靖国に参拝し続けるの?何考えてるの?って思ってる人は多いと思うんだな。そのあたりの事を、安倍晋三はこう考えてます、って丁寧に説明してるのがこの本なんだ。
今日はいつになくマトモっぽいことを書いてみました。