「論語」といえば、高校の漢文の時間なんぞによく出てくるネタだ。あれは別に孔子が書いたわけではなくて、「孔子はこんなことを言ってた」という言い伝えレベルの話を後の世の人々がまとめた、というものらしい。
孔子の没後に、各地の研究者たちが生前の孔子を知る証人のもとに集まり、今で言うところのシンポジウム的なものを開催するとこんな感じでした、ていうのが「孔子 (新潮文庫)」という小説なわけだ。
- 作者: 井上靖
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/11
- メディア: 文庫
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んー、なかなか面白いけど、ちょっとまどろっこしいかな。論語を知ってると、また違うのかもしれないけど。
孔子の弟子、子路を主役にした中島敦の短編で、「弟子」というのがある。これに出てくる子路ていうのは愛すべきチンピラ、ていう感じでなかなか魅力的なキャラクタだった。どっちかというとそっちの方が好きだねあたしは。