日本人ならばやはり源氏物語は読んでおくべきではないかということで、いわゆる「谷崎源氏」に手を付けたは良いが、何が書いてあるのかさっぱり分からず一旦ギブアップ。
作戦を変更し、ストーリーを把握するためにまずは田辺聖子版の「新源氏物語 (上) (新潮文庫)」を読んだ。
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1984/05
- メディア: 文庫
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まだ上巻しか読んでないが、なんと読み易いことか。そして分かったのが、
源氏の君って、かなりの人でなし
ということだ。
- 夜這をかけたら相手が違ってたけど、まあいいや、とのそのまま強行突破(空蝉)
- 自分の家に拉致ってきた相手が霊に取り付かれて変死したのをもみ消し(夕顔)
- 強引に関係しておきながら、後で明るいところで顔を見て「しまった不細工やんけ」と激しく後悔(末摘花)
- 幼児を拉致・監禁(若紫)
- 父親の愛人を寝盗り、おまけに子供までできてしまって、その子が実は自分に瓜二つだけどあくまでシラを切り通す。その一方でいやがる相手にいつまでもつきまとう(紅葉賀)
- 愛人をあまりに粗略に扱ったため、その生霊が本妻に取り付き、そのまま死んでしまう(葵)
こうやって列挙してみると、本当にどうしようもない鬼畜なのだがいかがなものか。