野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

能々吟味すべし

いよいよ北京オリンピックも近づいてきたことだし、「五輪書」など読んでみた。

五輪書 (岩波文庫)

五輪書 (岩波文庫)


もっと精神的な心構えみたいなのを説いた本かと思ったら、意外とプラクティカルね。それと、二刀流を正当化しようとしてるのがちょっと必死すぎる感じがするけど、どうすか?
二刀流の正当性というか合理性はねえ、うーんイマイチ説得力に欠けるように思うんだがなあ。
いわゆる兵法みたいなことに関する言説としては、現代に生きる我々にとって格別目新しいことというのは無いと思う。当たり前だけど。だけどまあ、今から350年以上も前に、こういった形で兵法に関して体系的に解説した書物というのは孫子の兵法以外にはなかっただろうから、当時としては画期的だったんでしょうな。