野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

いまだに歴史を作ってる

アナ・ポポヴィッチの新譜、といってもリリースされたのはもう一年も前のことだ。レーベルを移籍し、満を持して出されたというのがこの「Still Making History」。

Still Making History

Still Making History


国内盤CDの解説によれば、グラミー賞を狙っていたらしい。しかし残念ながら07年度のグラミー賞についていえば、ノミネートすらされなかったのではないか。
そりゃ関係者にしてみればそれぞれの思惑などあるのだろうけど、彼女の場合、あんまりそんなことに必死になってもしかたないと思うのだがいかがか。
グラミーなんてどうでも良いじゃないの、ユーゴスラビア(今はセルビア・モンテネグロだけど)のSRV・しかも女性。めちゃカッコええ曲を書いて、弾いて、歌う、それで十分でしょ。今回の新作、アカンとは言わないけど、なんかパワーが落ちたというか、ちょっと焦点がボケた、というか…解説には「間違いなく彼女の代表作であり最高傑作となるアルバムだ」なんて書いてるけど、そうかなあ?個人的には前作の「Comfort to the Soul」の方が良いと思うよ。
このアルバムだって、「You Don't Move Me」とか「How'd You Learn To Shake It Like That ?」みたいな、いかにもな感じのブルーズが、やっぱりええと思うのよ、彼女の場合。