野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

秋の夜のしらべ

北インドの古典音楽・ラーガのライブを観に京都まで行ってきた。そこいらじゅう寺だらけの黒谷の一角にある永運院が会場だ。以前に一度、茨木のイーハで観た、カルロス・グェラ親分によるバーンスリーと中村徳子さんのタンプーラ。今日はそれに加えてナカガワユウジさんのサーランギとシェン・フリンデール氏によるタブラの4人編成。
http://bansuri.gozaru.jp/
ラーガというのは演奏するべき時間というのも決まっているものらしい。午後7時開演だったが、まず1曲目は昼下がりぐらいに演奏されるはずの曲だった。まあここは日本だから細かいことは良いじゃないか。それにしてもすごいぞ。ちょっと最近の疲れがたまっているのか、今日はどうも眠かった。だから、あのトリップ系の音楽を聴いたら寝てしまうんじゃないかと思っていたのだが、そうでもなかった。トリップ系には違いないのだが、結構アドレナリンが放出されるアッパー系だった。
あのタブラが良い。タンプーラの倍音リッチなびよょょおぉぉお〜んという通奏低音に、タブラの複雑なリズムと時折はいるぼよ〜んという音がトリップに誘う。
ぼーっとしてるとあっという間に午後9時半になってしまった。会場がお寺っていうのがまた良いのよな。本堂に人が一杯で冷房も効かず、かなり暑かったけど、それでもよかったよ。