先日、AmazonでジェフベックのCDが激安になっているのに釣られてアルバムを3枚買い込んでしまった。(10月9日のエントリ参照)
1枚が「8日〜10日後に発送」となっていたわりには随分と早く、実はこの前の土曜日にはもう届いていた。さて、その3枚のアルバムについて語ってみたいわけだが、年代順でまずは名盤の呼び声高い "Blow by blow" から。
- アーティスト: Jeff Beck
- 出版社/メーカー: Epic Records
- 発売日: 2001/03/28
- メディア: CD
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「アルバムを 2枚つくって やめる人」と詠まれた孤高の天才ギタリスト、ジェフ・ベック。まあ要するに性格が悪いんじゃないかとも思うけど。
ジェフ・ベック・グループ、ベック、ボガート&アピス、と来て、これは初のソロ名義にしてインストゥルメンタルのみのアルバム、このころから「フュージョン期」に入ったと言われている。
あたしはそもそも第一期ジェフ・ベック・グループのブルーズロック路線、BBAのちょいヘヴィなファンキー路線が好きだったのだけど、実はこの時期のフュージョン路線もなかなかに捨てがたい。
ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、そしてこのジェフ・ベックといういわゆるところの3大ギタリストの中で、ベックだけはギターだけでどうこうというより、他のパートとの絡みの中で最もカッコええプレイが炸裂する、という感じがする。"Beck, Bogert & Appice" ではカーマイン・アピスがドスドスぱしぱし叩き出すビートと、 "Wired" ではぶりぶりしたヤン・ハマーのキーボードとの合わせ技で、なんともスリリングで挑発的な曲が迫ってくる。そのあたりが何とも言えないベックの魅力。このアルバムでもそれは存分に楽しめる。やっぱり天才だ。
問題は、「ギター殺人者の凱旋」というトホホな邦題だな。