野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ベック夜話 第2夜

ギターインストアルバムで世間の度肝を抜いた名盤、"Blow by blow"、そして "Wired" をリリースした後、ジェフベックはなぜかまた歌モノのアルバム "Flash" をリリースした、らしい(ホントはその間に "There and Back" があるけど)。今回のベック祭りで購入した3枚のうち1枚がこのアルバムだ。

Flash

Flash


はっきり言って、つまらんアルバムだ。悪いなジェフ。安モンの80年代ポップっちゅう感じがする。あ、そのまま80年代か。聴きようによっては、結構カッコええ音かもしれんけど。ナイル・ロジャースによるプロデュースの曲も多く、それはまあいかにも、という感じだし。でもなんかボーカルがヌルい。1曲、ロッド・スチュワートが歌う名曲 "People Get Ready" が入っているのがまあ救いだけど。いや、本当はそんなに悪くはないのだよ。でも、わざわざベックがこんなのやらんでもええんと違うの?というか、このギターがベックである必然性がまったく感じられないというか。違和感がありまくりなんだな。
まあご本人も、「しまった」と思ってるらしいけど。こういうちょっと間抜けなアルバムも作ってしまうっていうのがまた、ベックの面白いところですな。