野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

またベックかいな

Amazonでさっさと買えば安かったのに、ちょっとモタついているうちに400円以上も値上がり(12月9日のエントリ参照)し、挙句の果てにはタワーレコードにてさらに高い1,890円(それでも期間限定のスペシャルプライスらしいが)で購入したのは、ジェフ・ベックのライブ盤 "Performing This Week..." だ。

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz


ここ数年ライブ盤ばっかり出してるジェフ・ベックだが、これはかなり良い(といっても他のライブ盤がどうか、よく知らないけど)。ライブ盤にして同時にベスト盤だ。まあ、 "Savoy" とか "Freeway Jam" とか "Air Blower" あたりも入れといてほしかったけどね。
オープニングは "Beck's Bolero" でじわじわとボルテージを上げていく。ここに "Eternity's Breath"、" Stratus" とたたみかけておいていきなり "Cause We've Ended As Lovers" でまったり。 "Behind The Veil" でまた勢いがついてきて、さらに "You Never Know" に。と思ったら今度は "Nadia"。この絶妙なトーンは独特だ。そして ”Blast From The East" でテンションを上げて、前半のクライマックス、問答無用の名曲 "Led Boots" になだれ込む。パット・メセニーばりに浮遊感の漂う "Angels (Footsteps)" で油断させておいて、冗談のように速い "Scatterbrain" をカマされる。
最近セットで演奏されることの多い "Goodbye Pork Pie Hat / Bush With The Blues" を渋くキメたあとはもうイケイケで "Space Boogie"、それから "Big Block"。この強靭なヘヴィ・ビートがたまらない。あとは "Day In The Life"、そして "Where Were You" でクールダウンされる。

いやあ、やっぱり来年の来日公演、観たくなってきたなあ。