先日読んだ「アジャイルプラクティス」と同様「達人式」シリーズ(そんなもんあるんか?)の「Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント」を、読んだ。
Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント
- 作者: Johanna Rothman,でびあんぐる
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/10/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 15人 クリック: 145回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
世にプロジェクトマネジメントの解説本は、掃いて捨てるほど売られている。玉石混淆だ。それでもその多くは、いわゆるウォータフォール型の開発プロセスをベースにしたものだ(と思う)。一方で、最近はアジャイルソフトウェア開発についての本もぼちぼちそろっている(けっこう良いのが多いと思う)が、基本的には開発者の視点で、こんなプラクティスがオススメ、とかこんなところに気をつけて、みたいなものが多い。この本は、アジャイル開発をどのようにマネジメントするか、ていうのは実はありそうでなかったんじゃないだろうか(知らないけど)。こう書くと誤解を招くかもしれない。別にこの本はアジャイルだけを前提にしているわけじゃない。逐次型(いわゆるウォータフォールのこと)、反復型、漸進型、そしてアジャイル、といずれの開発ライフサイクルモデルにおいてもプロジェクトを成功させるための適切なマネジメントのしかたを紹介している。だけど、ウォータフォールでは、よっぽどうまくやらない限りうまくいかないよ、と書いてある。
300ページほどだが、かなり中身は濃い本だ。読むのに1週間ほどかかったが、十分に消化しきれていない感じが残っている。常に手許に置いて、時折ぱらぱらと拾い読みし、反芻するのが良いんではないかと思われる。