世の中には、「ツァラトゥストラ」が座右の書であり、日々ぱらりとめくって気合いを入れてから仕事に入る、なんていう人がいたりする。ロラン・バルトに2冊続けてぶちのめされたわたくしからすると、信じがたい話だ。
そういうニーチェ・フリークの斎藤孝氏が「座右のニーチェ」という本を書いている。ホンマかいな、と思いながら読んだ。
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
読んでみれば確かに、それなりの心がけを持つ人が読めば、気合いを注入するのに使えるのかも知れん、と思った。だけど、この俺様が、いきなり「ツァラトゥストラ」を読んで、こういう解釈ができただろうか?この本を読んで、また性懲りも無く「ツァラトゥストラ」を読んでみようかと思ったりしているのだが、それはすごく危険な気がする。
などと悩んでいると、
行動者だけが学ぶことができるのだ
とニーチェにどやされるわけだ。