野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

「がんだれ」ってちゃんと厂に変換されるんだな

フェイクニュース」という言葉が広く知られるようになったのは、妙な髪型をしたおっさんが大統領になり、ツイッターで次々とブルシットを撒き散らすようになってからじゃないだろうか。
あのがんだれ頭に限ったことではないけども、ちょっと調べたらすぐにガセだとわかるのに、なんであんなしょうもない嘘を平気でつくのだろうと不思議に思うのだが、その「ちょっと調べたら」というところがミソなのだな。
調べればわかる、というのは、調べないとわからない、ということでもあり、つまりガセであると言明するための検証作業が必要なわけだ。次から次へとブルシットを撒き散らしていくと、ガセネタを一件ずつ検証する作業は、それが拡散していくスピードに追いつかなくなる。そしてガセネタは多くの人々の目に触れ、中にはやはりそのガセネタを真に受けてしまう人だって出てきてしまうわけだ。
だから、うっかりフェイクニュースにだまされないようにリテラシーを向上させましょうねということで『フェイクニュース時代を生き抜く データリテラシー』てなタイトルになるわけですね。

フェイクニュースというのは最近になって急に湧いてきたものではなく、例えば大本営発表フェイクニュースの元祖だし、ルワンダ大虐殺も、ラジオが扇動メディアとして機能し、デマを流したために起こったのだ、などと言われると、フェイクニュースというものの悪質さというか深刻さってのがよくわかりますな。
で、リテラシーを磨くためには、信頼できるニュースソースを確保することが重要なのだけど、どうも最近の日本の新聞なんかはもう、安易なアクセス・ジャーナリズム(記者クラブのように特定の情報源に依存する方法)で得た情報を垂れ流すばかりで役に立たないようで。
それじゃおすすめは何かというとニューヨーク・タイムズって、英語やんけそれ。
まあ、信頼できるニュースソースが、すでに日本語では得られなくなっているということなのかもしれないけど。困ったもんですな。

いろいろな立場の参考になる人を見つけ出すのが、現代を賢く生き抜く秘訣だ。自分が賛同できる意見ばかりに触れるのではなく、「世の中にはさまざまな考え方がある」ということを実感してほしい。

というのは、まあ確かにそうですね、とは思う。
だからファクラー氏は、ツイッターで左右いろんな人をフォローし、その人たちが発信する内容に目を通しているらしい。そのアカウントの一覧を見ると、なるほどなと思う名前が多くあるのだが、中には、えっそんな人の言うことなんか読んで大丈夫?と思わせるものも散見される。

いつも正しいかどうかは別として、上記の人々は誠意を持って真剣に物事を考え、自らの意見を発信している。

とのことだが… ほんまでっか?わたくしにとっては、自称国際政治学者のネトウヨとか、ポンコツ経済学者としか思えない人が入ってるんですけど…
まだまだ修行が足りんということですかね。はいがんばります。