本日は午後から、とあるテーマの研修を受けていた。講師はそのとあるテーマにおいてはかなり名の通った人、なのだろう、俺様は知らないけど、とあるテーマ学会の副会長までつとめられたという方だ。
そんな人の話がこんなにも退屈だなんて。
睡魔との闘いだった。というか、何度かは負けて気を失った。途中からはもう、仕方がないので何か他のことを考えようということで、フィボナッチ数列の漸化式から一般項を求めていた。
フィボナッチ数列というのは不思議なもので、一般項は無理数を使って表されるのに、すべてが必ず自然数だ。隣接する項の比の極限が黄金比になる、というのもミステリアスだし。これをコンピュータで計算させるにはどうするのだ、と考えると意外と難しい。
もちろん定義どおり順番に足し算していけば求まるが、せっかく一般項がわかっているのに、nが大きくなるのに比例して計算時間が長くなるというのはちと面白くない。かといって一般項の式にしたがうと最終的には自然数が得られるはずなのに演算途中には無理数を含んでいてsqrt(5)なんてものを計算しないといけない、というのが気持ち悪い。誤差が乗っても四捨五入すれば欲しい答えは出るということなのかもしれないが、どうも美しくないような気がして仕方がない。
てなことを一所懸命に資料の裏で計算しながら考えていたら、研修が終了した。
やれやれ。