野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

石狩挽歌

朝日新聞の土曜版be on Saturdayに「うたの旅人」というコーナーがある。今週は、北原ミレイ「石狩挽歌」だ。この歌詞、なんだかわけわからんが、それがちゃんと解説されている。
赤い筒袖(つっぽ)=赤ケットと呼ばれた防寒着のこと
やん衆=東北からの季節労働者
問い刺し網=群来を確認する試し網
そして、「ソーラン節に頬そめながら」というのは、ソーラン節に性的な歌詞が多かったから。え、そうなの?Wikipediaによると、「北海道稚内市立稚内南中学校で、学校内の風紀をただすために全校でやった」とあるが、そんなことしたら風紀が乱れるのでは?

歌詞に「オタモイ岬のニシン御殿」というのがあるが、オタモイ岬というのは実在しない。オタモイ地区というのはあるそうだが。小樽市祝津の高島岬にある「鰊御殿」は道指定文化財として管理された立派な建物で、ちっとも「オンボロロ」ではないとか。
この歌は、オリジナルを聴く前に憂歌団によるカバーを聴いて知った。まさに冬の海のようにヘビーでブルージーなスライドギターが炸裂し、原型をとどめていない。最近の中森明菜によるカバーはわりと原曲に忠実だ。
それにしても、「変わらぬものは古代文字」なんて唐突に出てくるのは、やっぱりわけわからんよな。でもそれがこの歌の良いところ。