野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

読んでるだけで苦しくなる

三浦しをんの「風が強く吹いている」は「純度100%の青春小説」なのだそうだ。

風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)


クサいな。
だけど、俺様はこういう話に弱いのよ。バカだけどケンカは強くて、人並みはずれた運動能力を持った高校生が弱小のバスケ部に入って、全国大会で優勝しそうになる。とか、廃部寸前のあんまりやる気の無い野球部にやってきた監督が、緻密な理論と合理性でもってチームを鍛え直し、大胆な戦略と勝負師の勘で強豪チームを破り甲子園を目指す。とか、盗まれた馬を取り返すために集まった、数十名規模の私設の軍隊が、天下統一を目指して大きくなっていく。とかね。ああまたそういう話かいな、と思いながら、600ページを超える大作をほぼ一気読みだ。
正月のクソ寒いときに、わざわざ外を走ってる連中の気が知れない。さらにまた、そんな様子を延々とTVで見て、一体何がそんなに面白いのか。そう思っていたが、来年の正月は、ちょっと見方が変わるかも。