野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

Yes, we KANBAN

23日、勤労感謝の日はPFP関西のワークショップに行ってきたのであります。記念すべき20回目。場所はパナソニックリゾート大阪、って要は保養所やろ、またえらい辺鄙なところにあるんちゃうんか、と思ったら吹田市内、というか家からチャリで15分の激近!平鍋さんの講演もあるし、これはぜひに、と速攻で申し込んだのであった。
さて今回きいた話、いずれもどこかで見たり聞いたり、で知ってるぜな内容なのだが。やはり実際にやってみたり、例えば平鍋さんが語るのを直接聞くと、それはまた違うのだ。
午前中は「ふりかえり」のワークショップ。いわゆるKPT(けぷと)、知ってるけど実際にやってみるのは初めてだ。やっ何事も、やってみないとわからない、ていうことがある。家の溢れかえる蔵書をどう処分するか、について考えてみた。
午後は、PFP関西のスタッフ西河さん(わたくしがこーいうのに参加するきっかけを作ったヒトである)によるオープニングの後、いよいよ平鍋さんのセッション。いやはや、濃い。やはり日本におけるアジャイルの伝道師。とても一言では言い表せない、というかあの内容をここに書いても、そんなに目新しいことは無いと思うのだが、どういうわけかあの現場にいることによってのみ感じるものがある。
何かひとつだけ書くとするならば。ソフトウェア開発は、本来とても論理的、つまり左脳で考える営みであり、その状況をとらえようとしてもよくわからない。だからこそ色・形・場所という右脳に訴えるかたちに変換して、ライブな状態を把握し、コントロールできるようにする必要があるのだ。細かい表現は違うけど、だいたいそんな内容のことを言われてたのがずいぶんと印象に残った。やはりアレだな、言ってみればディジタルの極みであるソフトウェア開発であるからこそ、あえて色んなことをアナログの世界に引っぱり込んでこないと理解できないということなのかも知れないな。
そして夜の部は、関西Agile Night 2009という名の懇親会=飲み会。ところが2日前に届いた案内メールに、「今回は全員参加のLT(ライトニングトークス)をやる、「どうぞ発表ネタをご準備の上、ご参加下さいます様、お願い申し上げます」と。んな無茶な。いったいなんの話をすれば…と思いつつ、とりあえずクソ重いMacBookを持って行った。ワークショップの内容をもとに、それなりのネタも思いついたのでプレゼン資料をでっちあげたが、次から次へと発表されるLTの完成度の高さ、あるいは勢いに圧倒され、すっかりビビってしまい、結局仕込んだネタは自主規制でボツにした。まあしばらく寝かせておいて、また何かの機会に使うとしよう。
だいたいそんな感じで、家が近いのを良いことに、懇親会もけっこう遅くまで飲んでいたが、さすがに翌日は仕事ということで、そこそこで切り上げて帰ったのであった。