「私が死について語るなら」という本は、もともと子供向けに書かれた本を、ほとんどそのままで大人向けにふりがなを振り直すなどの編集をしたものらしい。なるほど、だからあんなにていねいに、わかりやすく書いてあるのだね。
- 作者: 山折哲雄
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/03/16
- メディア: 単行本
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しかしなあ。読みやすくて結構なのだが、でも結局何が言いたかったのだろう。まったく、難しく書いたら書いたで「わけわからん」と文句を言うし、簡単に書いたら今度はこの言い草だ。我ながら無茶なことを、と思うのだけどそれが正直な感想なんだからしかたがないじゃないか。こんなことを書くと、自身の知性の不調を喧伝することになるのだけどな。
ところで第4章の『子どもたちを苦しめる「平等」と「個性」』に「ひとり」とか「個」とかいうのが出てくるのだけど、ひょっとしてそれって「日本的霊性」に書いてあった「超個」とか「個己」とかいうアレか。おう、と思って調べてみようとしたが、いま件の本は旅に出ていて手許には無いんだった。ま、どっちゃでもええか。