村上春樹訳の「長いお別れ」いや、「ロング・グッドバイ」がやっと文庫化された。
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
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2007年にこれのハードカバーが出たときに、清水訳の「長いお別れ」を読んでいる(2007年3月6日のエントリ参照)。そのときでこの本を読むのは2回目だったのだが、まったく内容を覚えていなかったことに驚いたものだ。そして今回。翻訳が違うとはいえ、ほんの3年前に読んだ内容を、これまたちーっとも覚えていない。そして最後の結末には仰天した。いやはや本当に大丈夫なのだろうか、俺様の脳細胞は。
それにしてもマーロウ君ってのはどうも面倒くさい男だ。義理堅いと言えるのかも知れないけど、それにしたってあんなに片っ端から誰彼構わず喧嘩を吹っかけて回らなくてもよさそうなもんだ。はっきり言ってあんまり感じが良くない。正直、あまりかかわり合いになりたくないタイプだ。そしてまた登場する女性たちも、美人なのかもしれないがどいつもこいつもろくでなしの面倒な女ばっかりだ。
だけど一方で、マーロウ君みたいにすらすらと人を罵倒することができたら気分が良いだろうな、とも思う。ま、わたくしもなんだかんだ言って根性が悪いのだね。うぷ。