えーまあそんなわけで、「数学的にありえない」も下巻に入り、ますます勢いがついて一気に読んでしまったわけでございました。
- 作者: アダムファウアー,Adam Fawer,矢口誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: 文庫
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上巻で複数のストーリーに分かれていた物語は一本に収束していき、この下巻ではさらに思いも寄らぬ方向へぶっ飛んでいく。後半ちょっとグロいが、とにかくすごい。「そうくるか!」というやつだ。
確率論や統計学の話をしていたかと思えば、不確定性原理と特殊相対性理論が出てきてしまいには集合的無意識とか言い出すし。話のスケールはどんどん大きくなっていく。そしてこの話は、例の「強い想像力は、現実を変成する力がある」みたいなことになってきて。んで最後は、パズルのピースがすぱすぱすぱっ、と収まるべき所に収まっていく感じがまた何とも言えず気持ち良い。最近どうもネタ切れ感の否めないハリウッド、これを映画化すれば良いのにな、と思った。まあもちろん映像化するにあたっては解決すべき問題はいくつかあるが、そんなのまあ何とでもなるでしょうに。やってみましょうよ、ねえ。
さてうっかりしていて明日から読む本がなくなったぞ。どうしよう。