野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

11月3日は映画の日

毎年11月3日は「姫路てんこもり市」が開催される。妻はこれに出店し、荒稼ぎをするのである。しかるに大荷物を持って姫路まで行かねばならんので、このわたくしも運転手として出動を要請される。
会場は姫路城にほど近い、イーグレ姫路なるビルの屋上である。なかなか楽しそうな催しではあるのだが、はっきり言って一日中そこにいられるほどにエキサイティングなものでもない。したがって、荷物を運び込んだらその後は、商売の手伝いもせず、駅前あたりでぶらぶらと時間を潰しているということになる。まとまった時間を潰す、ということであれば、これはもう映画だろう。と、そのような事情により、わたくしにとって11月3日は「映画の日」なんである。
事前の調査段階においては、「探偵はBARにいる」を観ようかと思っていたのだが、これは上映時間が12時からになっているので、もひとつ都合がよろしくない。できれば10時ぐらいスタートが良い。という条件に合ったのが、「ステキな金縛り」だ。内容に関して、三谷幸喜監督、深津絵里主演ということ以外に事前の情報をもっていなかったが、それだけわかっていれば十分なんである。これで決まり。
いやまあ、期待を裏切りませんな。だいぶ笑かしてもらったし、何よりフカツさんって、もう40近いというのになんでああキュートなのかね。あれだけでもうこの映画の値打ちあると思うよ。
だいたいキャスティングがけっこうぜーたくなのよね。西田敏行、中井貴一竹内結子、さらにチョイ役で佐藤浩市、市村正親深田恭子篠原涼子大泉洋なんてね。個人的にはやっぱり法律事務所のボス役の阿部寛のエキセントリックぶりとか、幽霊の出る旅館の女将役の戸田恵子とか、その辺がツボだったけど。
今回、西田敏行さんはけっこうええ味を出していたから、ナイトスクープを単なる低予算のクソ番組に頽落させてしまった件については、もうそろそろ許してやるよ。