野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

我々はとても長い腕を持っています

連休真っ只中、というかもう残すところ数日となってしまったわけだが、天候のほうはもひとつすっきりしない。どうしても家に引きこもったまま、先日買ったドビュッシーの10枚組を聴くか本を読んで過ごすことになる。
そんなわけで「1Q84」BOOK 2の前編を一気読みしてしまった。

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)


ついに牛河が登場だ。牛河?どっかで聞いたような?と思っていたが、そうだ「ねじまき鳥クロニクル」だ。「ねじまき鳥」で彼がどんな役だったかはうまく思い出せないけど、今回と同じく、とにかく邪悪なものの到来を予感させる不吉な使者、という印象はそのままだ。
そしてクールでストイックな殺し屋、青豆さん。宗教団体「さきがけ」のリーダー相手の「仕事」に向けて身辺整理をするが、処分しきれず最後にゴムの木が残る。なんだか映画「レオン」みたい。もちろんレオンみたいに鉢植えを持ち歩いたりはしないけど。青豆さんはちゃんと読み書きができるし。字が読めないのは天吾君と一緒にいる「ふかえり」だ。
並行して進む二つの物語がいよいよ近づいてきた。が、同時に思わぬ展開にもなってきた。さてこれからどうなりますか。