本屋大賞ノミネート作、だかなんだか忘れたけど、ずいぶんと話題になっていた「ビブリア古書堂の事件手帖」、ついに手を出してしまいましたですよ。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 文庫
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表紙のデザインから何から、もう全体にラノベ臭ぷんぷんだったので、うーんちょっとなー、と思っていたが、いや結構イケるんじゃなかろうか。
わたくしは別に古本マニアでもなんでもないが、中でヒロインの栞子さんその他が語る古本に関する蘊蓄は、なかなか楽しいと思うし、ミステリーとして読んでもそれなりに面白い。「事件手帖」ってぐらいだからコナン君みたいに行く先々でやたら人が殺されたりするのかと思ったらそうではない。そういうのとは違う、言ってみれば些細な、でも当事者にとってはわりと大ごと、みたいな案件の謎解きが中心で、そこで栞子さんのアームチェア・ディテクティブぶりが発揮されまくるわけですな。シャーロックホームズというより、わたくしはレクター博士を連想しましたですよ。
まあやはり全体に軽いと言えば軽いので、その辺でやはり評価の分かれるところだとは思うけど、続編も読んでみたいと思いましたねあたしは。