野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

ビブリアシリーズの中毒性について

人気ドラマ「24」は危険だ。
何回分かを録画したものを、少しだけでも消化するつもりで観始めると、毎回必ず最後の方で何かの事件が発生し、とてつもなく続きが気になるような終わり方をする。気になって仕方がないので次の回の録画も観る、といった具合に2、3回分をたて続けに観てしまうことになる。だから、「24」を観るときは途中のちょっと中だるみしたところで止めておくのがコツである。
とうちの妻が言っていた。なるほど。
例の「ビブリア古書堂の事件帖」シリーズも似たようなところがある。毎回、もうビブリアシリーズはこれでいいやと思いながら手に取るわけだが、最後に必ず次につながる事件が発生し、続きが気になって仕方がない。で、新作が出ると、もうビブリアシリーズは(以下略)ということになるわけだ。

今回も同じですな。本作のメインは、大輔くんと栞子さんの関係がどうなっていくのかというところにあるわけだが、最初にまず「前回までのあらすじ」的にそのネタを振っておき、その結果については最後まで引っぱる、という実にまぁ、上手いですな。と感心しきりである。
というわけで、何だかんだ言いながらきっと次回作も読んでしまうことでしょう。