どうやら冗談ではないようです

レイさん(id:reiworks)にお借りした本の中に「仙人入門」というのが入っていた。

仙人入門 (知恵の森文庫)

何じゃそら。と思って読んでみたら、ますます「何じゃそらぁあ！」だった。

忍術の師に弟子入りし、兄弟子である忍者犬とともに忍者修行をした？えーと…

最初、何かのネタか冗談か、と思いながら読んだのだがこれがどうやら実話。忍者の修行を積むと、犬と会話できるようになるらしい。うーむ。

話はそれだけでは終わらなくて、東京へ行って飲料メーカーに就職し営業の仕事をしながら内家拳という中国武術を学び、挙げ句の果てには中国に渡って仙人に会い、仙術の厳しい修行を積む… という、まったく奇想天外としか言いようのない話だ。がしかし、次から次へと繰り出される、まるでホラ話のようなエピソードと一緒に語られる思想、これがまたなかなかすごい。スケールが大きく、そして深い。いやあ参りました。武術というのは人を哲学者にしますな。