「フェイスブックが危ない」なんていう本をだいぶ前に見かけて、またそのうち読んでみてもいいかな、と思ってからだいぶ経つ。
んでやっと手に取ってみたわけですが。
- 作者: 守屋英一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 新書
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まあなんというか、半分以上は、Facebookをぼーっと使っているといかに危ないか、ということを解説してくれている。正直なところ、そんなの常識、とは言わないまでも、ええそりゃそうですよね、という内容。特にびっくりするようなことではない。別にFacebookに限らず、ソーシャルメディアを使う上で、いやもっと言えばオンラインでの様々なアクティビティについて普通に注意すべきことだと思う。第5章には、割と細かいプライバシー設定や使い捨てパスワードの使い方などについて紹介されており、なるほど確かにこれらはあまり知られていないだろうし(使い捨てパスワードについてはわたくしも知りませんでした)、きちんと使えば便利だったりセキュリティが向上するだろうなとは思うが、「超絶テクニックを初公開!」なんてタイトルをつけられると、ちょっとトホホな感じが否めない。むしろ最終章の「トラブル発生!あなたならどうする?」にある、ストーカーへの対応方法とか、金融機関のブラックリストに登録されてしまったときの対処方法とか、そっちの方が超絶テクニックとは言わないまでも有用な情報だ。クレジットカードも、オンライン決済専用に限度額を低くしたものを用意し、なおかつ数年おきに解約するというのもなるほどなという感じだし。
というわけで、まあ全体には「ふーん」というところだが、この本の印税は東日本大震災の義援金として寄付されるとのことで、これでわたくしもごくわずかながら世の中のお役に立ったということで、まずはめでたし。