尖閣諸島とか竹島とか、日本周辺の海域っていうのは最近どうもきな臭い。いや何も最近に限った話ではなく、北方四島とか沖縄とか、まあとにかく昔からあれこれと紛争の火種には事欠かない。加えて周辺各国では北のミサイルやら軍備を増強する中国やら、そりゃもうまったく油断のならない状況だ。こんな時こそ、必要な情報をうまく集めて、正しく立ち回る、ということが外交では必要とされるわけですな。
となってくるとやっぱりこの人ですよ。外務省のラスプーチン。そして、外交ジャーナリストの手嶋龍一氏、この二人の対談が、「動乱のインテリジェンス」なんてもう、タイトルだけで手にとってみずにはいられない。
- 作者: 佐藤優,手嶋龍一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/10/26
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いやもう、恐れ入りました。普通の報道記事ひとつ取ってみても、そこにはそれなりの読み解き方ってものがあるんですな。
TPPなんて、良いとか悪いとか言ってる場合じゃない、そもそも「不参加」というオプションが最初から取り得ないっていうんだから困ったもんだ。
まあとにかく、ちょっとびっくりしたり、うーむと唸ったりするような話がてんこもり。かなり濃い一冊でございました。げふ。