久しぶりに鷲田せんせの「哲学の使い方」など。
ドラッカーは『マネジメント』の中で「まちがった問題に対する正しい答えほど、実りがないだけでなく害を与えるものはない」と言っている。
当たり前だけれども、正しい答えを出すには、正しい問いを設定しないといけない。いま向き合っているのは本当に正しい問いなのか、ということを常に疑う、というのが、物事をラディカルに考えるということなのだろうな。問題設定の次数を繰り上げる、ということね。そういう、「問いの立て方」に関する技法の体系が哲学なんじゃないのひょっとして。そんな気がしてきた。哲学って術語がやたら難解だったりして、現実世界において人をけむに巻く以外に、いったい何の役に立つのか、と思われているけど。