親戚から鯛をまるごと一尾いただいた。ありがたいことなのだが、さてこれをどうやって食べるかというと、やはり刺身がよろしうございましょうということになった。しかし問題は、日常的に魚をおろしたことのある者がいないということ。いやそれよりもっと重要なのは、実家にある包丁というのが、どれもこれも壊滅的に切れないシロモノばかりであるということだ。とっとと諦めて塩焼きにでもすればよかったのだろうが、切れない包丁で無理くり三枚におろそうとするものだから、それはもう悲惨なことになり、刺身というよりミンチができあがってしまった。これはひどい、と思いなんとかカルパッチョにして誤魔化そうとしたものの、やはりそこはそれ。ウロコが取りきれていないのもまた、残念さ加減に拍車をかけていた。
こういうふうにしたかったのだけど、なんだかまったくかけ離れたものができてしまった。
えーと、写真は自粛します。そんな見ても楽しいもんじゃないし。という以前に撮ってないんだけど。
そうそう、白イカの刺身はたいそう美味しゅうございました。
