野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

そうかヴァンゲリスはもういないのか

ラオスにいったい何があるというんですか?』が文庫化されましたねえ。

村上さんは小説も良いのだけど、わたくしはエッセイもまた好きなのですよ。特に『遠い太鼓』と『やがて悲しき外国語』は気に入っていて、もう何度も読み返している。でこの本は『遠い太鼓』がトスカーナにミコノス島・スペッツェス島、『やがて悲しき外国語』はボストン、ニューヨーク、ポートランドオレゴンとメインの両方)、という感じでこの2冊を合体させて21世紀用にアップデートし、さらにフィンランドとか熊本を加えて強化した、という、ちょっとベスト盤みたいな感じ。
ちなみにわたくしワシントン州に1年4ヶ月住んでいたのに、すぐ隣のオレゴン州ポートランドには行ったことがない。けどメイン州ポートランドには行ったことある。あれは2004年だったか。うん、美しい街だと思う。あまりよく覚えてないけど。ボストンには観光と仕事でそれぞれ1回ずつ、合計で2回行った。この本にも2回出てくる。アメリカなんぞつまらんところだ、とそれまでは思っていたが、ボストンに行ったらちょっと考えが変わった。そしてニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガード、この本を読んだら行ってみたくなった。そう、村上さんのエッセイって、やたら影響を受けてしまうのよねー。
いやー楽しい本でした。