野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

もっと歩きやすい靴にしとけばよかった

出勤中に南海バスに乗っていて、もう少しで会社に着くというあたりで信号待ちをしている時に、わたくしを含む乗客の持っている携帯電話が一斉に緊急地震速報のアラートを鳴らし始めた。なんだなんだ、と思ったが特に揺れは感じられない。とりあえずいつもの停留所までバスに乗り、会社まで行ってみた。「震度4の地震発生。上長の指示に従って行動してください」との構内アナウンスがずっと流れている。いや上長の指示ったってなあ、まだほとんど出社してないし、と思いつつ職場の被害状況を確認してみる。特に目立った損傷は見られない。しかしわたくしより早く出勤していた数名の人々によれば、けっこう激しく揺れたらしい。ここで、震源が高槻あたり、しかも震度6弱、ということがわかった。自宅にいる妻からは、相当揺れて、家の中はぐちゃぐちゃである、とLINEが来た。こらえらいこっちゃ、ととりあえず返信して、さらに電話してみるがつながらない。うむ、よくあることだな、と思い、LINEが繋がるんなら、と気付いて電話ではなくLINE通話をしてみたら、こちらはあっさりと繋がった。家の中はぐちゃぐちゃだが、とりあえず怪我等は無いとのこと。さらに自分の部署のメンバーも、とにかく午前中は安否確認に明け暮れた。家を出る前に地震が発生し、自宅で待機している人もいれば、通勤中に足止めを食らってしまった人もいる。わたくしは発生時にはもうほとんど会社に着いてしまっていたから特に問題にはならなかったわけだ。
いやしかし、出社できたのは良いけど、阪急もJRも止まっているのに、ひょっとして帰宅できなくなってしまったんじゃないのか。
というわけで16時ごろに、早めに退社することにした。このころまでには大阪メトロの堺筋線は、天六までの運行を再開している。そこから先は徒歩か… 12km、だいたい3時間。まあ歩けなくはないけど… と逡巡しながら思い出した。そういや今里筋線なんてのがあって、10年ほど前だったかに井高野なんていう聞いたことない駅まで延伸してたなあ、と思い出した。あそこなら天六よりだいぶ茨木に近いはず。天六から谷町線、さらに今里筋線へと乗り換え、井高野で降りてみた。やはり同じようなことを考える人はいるようで、改札を出たところにある地図を吟味する人、スマホを覗き込みながら歩く人、などがちらほらと。わたくしもGoogleマップでルートを確認して歩く。南茨木駅(今朝駐輪場に入れた自転車を回収せねばならない)まで1時間15分とのこと。このあたり、普段ならそんなに人通りがあるとは思えないのだけど結構な数の人が歩いている。やはりわたくしと似たような事情の人が少なくないのだろう。安威川を渡り、正雀駅の南側あたりから府道14号線を経由して中環に抜け、そのまま北上する。うむ、確かに1時間15分ほどだな。途中ちょっと道を間違えたけど。
そんな感じで無事に帰宅。電気水道ガスすべて問題なく供給されているようだ。同じ茨木市内でも、けっこうな範囲でガスや水道が止まっているらしいが…
家の中はぐちゃぐちゃだった、とのことだが、すでに妻が片付けており、ぱっと見で特に異状は無い。風呂に入って夕食を食べて、電車の運行状況を確認すると、結局22時ごろには阪急、JRとも京都線の運行を再開したようだ。しかしながら、わたくしの最寄駅である阪急南茨木駅は駅舎の損傷が激しいため使用できず、電車が止まらないとのこと。マジっすか。Twitterの投稿などを見ると確かに、あちこちに亀裂が入り、これはちょっと立ち入るのを憚られるレベルであった。いや明日からどうすりゃいいんだ… って明日から1泊2日で出張だから阪急は乗りませんけどね。通勤はしばらく摂津市駅、かな。それにしてもこんな時に出張なんて、どうにも気が進まないな…