野生のペタシ (Le pédant sauvage)

Formerly known as 「崩壊する新建築」@はてなダイアリー

買い物難民が救われた日

昨年の大阪北部地震のため営業を休止していた阪急オアシス東奈良店が10月24日、ついに営業を再開した。南茨木駅前に、やっとまともに買い物のできるスーパーマーケットが復活した(サンディには失礼な言いぐさだが)ということで、まことに喜ばしいことである。
当日に様子を見に行きたいのはヤマヤマだったのだが諸般の事情により叶わず、一日後の本日、仕事帰りによってみた。
なるほど、完全復活であるな。店の前のささやかな駐輪スペースでは買い物客の自転車を収容しきれず、付近の歩道にまで溢れかえっている。もともとさほど広くはない歩道であるから、みんなそれなりに気を使ってできるだけ歩道スペースにはみ出さないよう、店舗側の柵に沿って平行に停めたり、車道側の植え込みの隙間に停めたりしている。そのため店舗入り口から離れたところまで広がって自転車を停めることになり、隣のTSUTAYAまで届きそうな勢いである。いずれ苦情が出るだろうな。
店内にはイートインスペースが新設されたが、商品の品揃えに関しては震災前から比べて大きな変化は無いように見える。店舗全体のスペースは増えてはいないはず(少なくともそのように見える)なのだが、いったいどのような魔法を使ったのであろうか。ちなみに現在イートインスペースになっているあたり、以前は酒売り場であったと記憶している。そして酒売り場はかなり手前(店舗入口の近く)に移動してきている。以前ここに何があったかはよく憶えていないが、調味料関係ではなかったか。
いやそれにしても、今月からの消費税増税と軽減税率(「軽減」ではなく「据え置き」というべきだが)導入の影響により持ち帰りと店内での飲食で金額が異なるため、オペレーションが煩雑になるのを忌避してイートインを廃止するスーパー等が多数ある中で、あえてイートインスペースの新設を断行した阪急オアシス。そこには何かしらの確固たる信念なり深遠なる戦略があるのか、あるいは何も考えていないのか。実に興味深い。
来月はいよいよ南茨木店の、仮店舗での営業が再開される予定である。もともと、距離にして数百mの至近の位置に、同じ阪急オアシスが2店舗もあるということに関しては何かと疑問を持たずにはいられなかった。その答えを、当該新店舗においては何らかの差別化により示してくれたりするのだろうか、という点でこれまた非常に興味深い。
まあそんな小難しい話は抜きにして、駅ビル内と駅前の2か所に、遅くまで開いているスーパーがあるというのは、わたくしども一般の買い物客にとっては便利でありがたい。駅ビル内での完全復活にはまだ1〜2年ほどかかるようだが、その日を楽しみに待つとしよう。