書店で『たそがれ御堂筋』という本を見つけ、手に取った。うむ、なんだかこれは面白そうだ、とレジに持って行きかけたが、これは『バー堂島』という小説の続編らしい、ということに気付いた。
- 作者:吉村喜彦
- 発売日: 2019/10/12
- メディア: 文庫
北新地のはずれに、還暦が近いマスターがやっているカウンター5席だけの小さな小さなバーがある、という設定。
春夏秋冬と四つの短編、いずれも多愛もない話ながら、登場人物はみなさんなかなかキャラが立っている。ちょっとクセあるけど、でもダウントゥアース。
そして、酒も料理も、なんだかやたら美味そうだ。
なんだかもう、全編むせかえるほどのブルーズ臭。というかマスター楠木は元ブルーズミュージシャンなのだ。
こんな店あったら行ってみたいぞ。
とりあえず、かなり好みなので、近いうちに続編『たそがれ御堂筋』も是非に、と思う次第でございます。